20代に共演した仲間と根岸さん

【舞台のご案内】

20代、俳優修行を始めてまだ駆け出しの頃、作品オーディションに合格してその後数作ご一緒した、演劇集団がありました。

そこで主演をされていた根岸光太郎さんの最後の公演になるかもしれないということで、これまで根岸さんと縁のあった俳優が各方面から集まりました。

平石耕一事務所が、数年に渡りシリーズで上演してきた『自り伝(ヒトリデン)』

今回は、その完結編となります。

主人公の安藤昌益は、中学・高校の歴史の教科書にも紹介されている江戸中期に実在した思想家です。

秋田県に生まれ、仏門に入り修行しますが仏教とその現状に疑問を抱き、京都で医学を学びます。

40代で青森県八戸市新井田に移り、町医者となりますが、当時は飢饉続きでイノシシの被害が大きく、耕さない上層階級は生活に困ることなく、耕し人々のために食物を作っている農民が餓死していく様を見て、昌益は当時の士農工商はもとより、男女の別を守るための社会秩序そのものを変えようとしました。

相反するものは互いに関係し合っていて実は同じである、つまり一つである、そこには差別が無い。

万物がそうであるから、その自然の循環の中で人間もその一部となり、すべての人が生産活動をすれば、そこには差別が無く、争いはなく、平和な世の中になる。

私は妊娠〜出産〜子育てで俳優は活動休止とさせていただいていて、気づけば長い月日が経ちました。夜稽古が続く舞台に再び参加することは無いかなと思っていましたが、思いがけず声をかけていただき、その流れに乗ったことで、私がヨガを通して学んでいるテーマを扱った作品に関わることになりました。

これも不思議なご縁で、導かれたのだと感じています。

私が演じるのは、昌益が理想とする「自然世」を実践した、八戸藩新井田村の’みや’という、名主(庄屋)の姉です。

先日は、取材ツアーに八戸まで行って、実際に新井田の土地を感じてきました。

時代を超えて、現代に生きる私たちに響く作品だと思います。

万事お繰り合わせの上、ぜひご来場くださいませ。

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シアターX提携公演

平石耕一事務所第36回公演

自り伝〜完結・八戸編6

2023年3月23日(木)①18時

　　　　3月24日(金)②14時

　　　　3月25日(土)③13時④18時

　　　　3月26日(日)⑤14時

〈前売り券〉　5,000円

〈当日清算権〉5,500円

3月15日までは前売り扱いとなります。

●チケットのお申し込みは、以下の申込みフォームをご利用ください。

※公演の案内者の欄は、35野中紀希を選択してください

https://form1ssl.fc2.com/post/?id=a5199e2e9f85510c

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