それぞれのアイデンティティ
我が家には二人の息子がいます。
雄仁の高校卒業に続き、18日には景仁が中学を卒業しました。
景仁は、小3から地域の少年野球チームで野球をしていたので、地元の中学校に進学し千葉県の野球の強い高校を選んでいくのだろうと思っていました。
ところが、どうしても雄仁が通っている学校がいいと言って聞かないのでした。
雄仁がいるからではなく、学校や生徒の雰囲気が気に入ったのだそうです。他の学校もたくさん見た上でね。
(確かにたくさんの学校を塾で忙しい雄仁の代わりに見ました)
私たちは、ある条件をクリアしたらということで中学受験を許可しました。
雄仁の時の苦い経験から、中学受験専門ではない日曜日は休みの塾を本人が選び、小学生としての学校生活を第一に、野球やピアノ、部活も最後までやり切って、楽しく通うことができました。
雄仁は、小学生なのに休みはお盆とお正月だけ。
塾に缶詰で心身ともに疲れ切っていました。
学校とピアノが癒しの生活でした。
塾の勧めに従って、何校も受けることになり、過去問も山程やる必要があった雄仁に対して、景仁は行きたい学校が一校だけだから、対策もシンプル、もし条件をクリアできなかったら地元の中学に行くと決めていました。
結局、疲れた状態で入学した雄仁は、中1〜中2は体調を崩して不登校気味に。
コロナの流行で様々なイベントが中止になったりと、本当にたくさん悩んでたくさんもがいた三年間でした。
(本人曰く闇期)
景仁は条件をクリアして、兄が通う希望校に入学。
野球部も楽しみながらあっという間に三年間が過ぎていきました。
雄仁は、苦労したけれど、その分人の痛みのわかる優しい男子になってくれたと思います。
環境や状況と闘いながらも本当の雄仁は愛される人のままだったこと、弱そうなメンタルも、中3から立ち直る力を持っていたこと。
キツイ剣道部も全うして高校を無事卒業し、4月から大学生になること。
驚かされます。
頭で考え過ぎてなかなか行動に移せないけれど、幼い時は身体能力の高い物怖じせずに行動する子でした。
きっといつか、本当の自分を自由に羽ばたかせる時が来るでしょう。
我が家の一番小さい景仁は、今ぐんぐん背が伸びて、父親も超しそうな勢いです。
雄仁が産道を作ってくれたから景仁は楽に生まれてきましたし、本人も親も何もかもが初めての経験でつまづきながら不器用に歩むお兄ちゃんを、見て学びながら不自由なく歩んでいます。
未だ景仁は、大きな壁に当たったことも、精一杯頑張ったこともありません。
男の子は特に、親や先生がうるさく言っても意味は無く、自ら湧き上がる意思の元でしか能力は発揮できません。
彼は正にそれそのまんまの人。
高校でも、いろんな経験をしながら、たくさん失敗もして
自分の進む道を見つけてくれたらいいなと思います。
男同士なのでお互い特に介入はしないけれど、どんな時も変わらない二人です。
雄仁の闇期も、景仁は雄仁をそのまま受け入れ接していました。
親の私たちにはできなかったことです。
私は変わらない本当の彼を見てあげられず、酷い言動で傷つけてしまいました。
雄仁はというと言うに及ばず、幼い頃から景仁を大切にしてくれています。
彼らが喧嘩をするのをあまり見たことがありません。
環境や出会い、体験から変化し続ける体や心も育てながら、それぞれの変わらないアイデンティティを大事にしてね。
雄仁も景仁も生まれた時のままそのままで大丈夫。
これから起こる事すべてに意味があります。
人生を楽しもう。
雄仁と景仁は別の人。
私と子どももお腹にいた時から別の人。
自ら考え選び行動して、その結果から人は気づき学び成長する。
自分のタイミングで…
ヨガで学んでいる真実を、息子たちを通して私もようやく実感させてもらっています。(遅っ)
私が決めた良い悪い、こうした方がいいああした方がいいを言うのをやめて、私はただ二人の健康とこれからも変わらない仲の良い関係を願って見守ります。
卒業おめでとう🥹🌸✨
ここまで育ってくれてありがとう♥️
実は親の私よりも、大切なことをわかっているのかもしれない。
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